オープン外構って?
クローズ外構、オープン外構とよく言われますが、門塀で囲われて開けてもらえないと入れないのがクローズ外構。囲われておらずズンズン玄関まで行けちゃうのがオープン外構です。道路に面して必ず駐車場スペースがあり、南側が玄関(南入りっていう言い方をします)という場合はプラスお庭スペースもあります。逆に北入りだと駐車場スペースだけですぐ玄関という場合が多いです。
それではクローズ、オープンの違いって何なのか?
クローズ外構は、鍵がかからない門扉であっても、ひと手間“門を開ける”という行為があって、これが微妙に心理的な「安心感」になっています。「ここから入らないでください」という意思表示です。もちろん泥棒にとっては何の障害にもならないでしょう。それこそスイスイズンズン入られてしまいますが、あくまで心理的な「安心感」は圧倒的にクローズです。
もともと門がある家で庭のリフォームをする時は、それを撤去してオープンにします、という方は少数派です。今まであった安心感を手放すのはやっぱり抵抗があるのでしょうか。
オープン外構は文字通りオープンなんですが、ここにも微妙な「安心感」は存在して、それは門柱の位置なんです。オープンで門扉がなくてもインターフォンや表札、ポストなどの機能は必要になるので、門柱は建てなくてはなりません。その位置が道路に近いか玄関に近いかで、道路に近いと郵便屋さんや新聞屋さん、お客様は道路際でピンポン♪することになりますが、玄関に近いとそこまで“ズンズン”入って来られます。玄関まで来ると何となく中の様子も漏れてしまい、居留守が使えないなんてことにもなります。(居留守の是非はおいといて…)
私は状況やご家族の感じ方、家族構成や昼間居るかいないかなどにもよりますが、オープン外構の最もいい点は、街並みが美しなり、庭的なアプローチに出来る点だと思っています。
次回はオープン外構の街並みについて書いてみたいと思います。